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ウィンド・リバー (2018年)

厳寒の大自然に囲まれた、雪深いアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地“ウインド・リバー”で、突如女性の死体が発見される。FBIから単身派遣された新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)は、遺体の第一発見者で地元のベテランハンターであるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)に協力を求めるが、不安定な気候と慣れない雪山の厳しい条件により捜査は難航する。隔離されたこの地では多くが未解決事件となる現状を思い知るも、不審な死の糸口を掴んだコリーと共に謎を追うが、思いもよらなかった結末が待ち受けていた。
●監督 テイラー・シェリダン


犯人を捜せ!映画 その②
閉鎖された土地で発見された遺体。これは事件なのか?
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雪深い土地は閉塞感があるように思います。人口も間違いなく少ないですし。
そもそも山奥だし雪が深いし不便極まりない。そういう土地なんですよね。
どらごんづ★宅も雪国の田舎なのですごくわかります。
知り合いだらけなのに遺体が発見される。すごく事件性が高いです。

若い女性の遺体が発見され、FBIが呼ばれる。
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死因は冷たい空気による肺の膨張。
しかしFBIのジェーンはこれは他殺だと推理し、地元警察、土地に詳しいベテランハンターのコリーに捜査協力を頼む。
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この若い女性の遺体の捜査から、第2の遺体まで発見される…。
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FBI捜査官のジェーン。演じるのはエリザベス・オルセン。
まだ若い彼女は新人なのだろう。
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この閉鎖された土地による事件ではベテランで優秀な人でなく、新人を行かせとけ的な印象も受けます。
今作のオルセンは掌から赤いパワーが出ませんので地道に捜査します。
しかし被害者の親、協力をしてくれるコリーの家庭にも、大きな心の傷があるのを知る。
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ベテランハンターのコリー。演じるのはジェレミー・レナ―。
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銃の腕は間違いない。奥さんはこの土地に住むネイティブ・アメリカン。
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過去のある事件から、今回の事件を協力する。
今作のレナーは弓は持たないし、オルセンに「この扉から外に出たら…」とか励ましません。けど守ってくれた。
無題
↑別の映画です。

雪深い土地での事件は、「ファーゴ」や「ミレニアム」などで、寒い土地感がより神秘的な空気を醸し出しているように思います。
雪道での足跡などの証拠も雪が降れば消えてしまう。
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吹雪になればまともな操作は出来ない。
だいたい田舎なので、住む者同士の連帯感が妙に強く、捜査に来たよそ者に話せない件も出て来る。
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これはやりにくい。
劇中のこの雰囲気、なにかに似ているなあと思ったんです。
「金田一幸助」だ!
閉鎖的な土地で数人の容疑者で「誰が犯人か!」的な。
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事件の真相を言葉じゃなくて、ガッツリ見せてくれたのは優しい演出。
しっかし犯人、めちゃくちゃムカつくわぁ…。

まさかの銃撃戦!
どう転んでも銃が活躍しそうな作品じゃないのに、ラストで短い時間だけど、えらく激しかった。
いやぁ…ホント激しかった。銃撃戦っていうより、銃での殺し合い。
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それに参加(?)している人たちも、そこまでプロフェッショナルじゃないからこそのメチャ撃ち!怖い!
そんな中で唯一プロフェッショナルのヤツが無双を見せる!
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この土地の人って、警備員や保安官だから銃を持っている、というより銃が生活の必須アイテムの1つっぽい。
鍋に、フライパンに、あとはお皿。いっけない、銃を忘れちゃった。私ったらドジなんだから~。的な。はい、違うよね。
ハンターだからでしょう。コリーが一発づつ銃弾をこしらえているのが珍しい。
ハンターってそういうこだわりがあるのでしょうか?

テイラー・シェリダン
メキシコとの闇を描いた「ボーダーライン」の脚本家でもあるこの方の初監督作品が今作。
難しい作品のように感じられますが、思ったより観やすかったです。
今後も「アメリカの闇」を描くような作品に携わるのでしょうか。
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この方、俳優さんもやっているんですね。

閉塞的な土地による事件というより、ネイティブ・アメリカンの失踪事件についての作品だったんですね。
多いのが女性という。
数については把握していないんだそうです。
数が多くて把握できない…じゃなくて、そもそもの「統計がない」とか。
いやいや、それはちょっと…どうなん?
ビックリなのが今作は実話ベースということ。
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今作は失踪して遺体が発見されたケースですが、発見されないで、まったくの行方不明というのも珍しくないようだ。
そういう点では、未だにネイティブ・アメリカンに関する差別が感じられます。
そもそもこの土地“ウインド・リバー”がネイティブアメリカンの保留地ということですが、追いやられた人が住む町ということらしい。
それはネイティブ・アメリカンだけじゃないけども。

まさに陸の孤島で起こる事件。
人口2万人なのに警官6人しかいないというほぼ無政府状態。
雪の舞う静かな土地での静かな事件の裏に潜む人間の闇が描く恐怖。
これが2010年頃の実話だというんだから…。
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ひょっとして日本にもこのような陸の孤島とも言える、特殊な地域性のある村があるのだろうか?
ありそうで怖い…。

犯人を捜せ!映画 〆です。
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コメント

もくれんさん→

その土地の人にしか理解できないなにか。
神秘的な怖さを感じます。
でもそういう設定の作品て、いろいろ観てみたい。
「食人族」は勘弁だけど。

怖かった〜。

日本でも樹海とか怖そうですよね。
辛い話でしたけど、実話ベースというのがまた辛い。
土地が悪いんではなくて人が悪いんでしょうけど、『シャイニング』じゃないけど、余所者を狂わせる何かがありそうな雰囲気がありますよね。

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